日本ではその昔、ありとあらゆるものに神さまがいると信仰されていました。田んぼの神さま、廁(かわや)の神さま(トイレ)、かまどの神さま(台所)、山の神さま、道祖神、道具の神さまである付喪神(つくもがみ)、米粒の中にすら神さまがいると言われたりもしました。古事記では、日本の国を作ったイザナギとイザナミの子孫に当たるアマテラスオオミカミが天岩戸に隠れて、世界から光が失われた時に、八百万の神(ヤオロズのカミ)が相談したと記述があります。その八百万の神のなかに、もちろん田んぼの神さまは含まれているでしょう。村の田んぼを見守り、五穀豊穣を願われる、穏やかで豊かな表情やお腹をご覧くださいませ。また、この石像は陰陽石(おんみょうせき)とも呼ばれ、背面から見ると、まったく違う姿を表します。村人の子宝も見守り、願われる神さまなのです。日本庭園や小料理屋だけでなく、個人で蒐集保存されたり、日本文化を好む知的な外国の方などにも求められる、貴重な石像になります。
商品の情報
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