●製作年:1760年●シリーズ:コームブルー花絵●素地:ソフトペースト(軟質磁器)●サイズW:24cmH:2.5cm装飾:Denis Levé:1754-1793,1795-1805まで花絵付師として在職このモチーフはセーブルで大変流行し、多くの王侯貴族の間で注文されました。やはりシリーズ一番の楽しみは多くの特徴あるペインターの描写をそれぞれコレクションし、大型セルヴィスとして卓上を飾ることですが、いざ集めようと思っても現存する絶対数が少ないので、マイセンを集めるのとは訳が違います。設立以降、セーブル独自のロココスタイルを確立し、7年戦争で疲弊しきっているマイセンを追い抜き始めた時期の作品になります。上述した通り、このデザインはかなり流行りましたが、19世紀以降、硬質磁器を基本にするようになってからは製作されることは無くなります。技術も確立、レパートリーが増えて選択肢が増えたことや、時代も影響するとはいえ、やはり温かみのある軟質磁器との抜群の相性によるものと思います。本家セーブルは薄い色で下地を敷いてから濃い色で重ねていくためやはり手がかかります。マイセンバージョンはスプレーのようなグラデーションでコームブルーをコピーしています。同時出品していますので是非ご覧ください。当時、普段使いとして使用されていた為、カトラリー痕が散見されますが、釉薬下のブーケ、金彩はしっかりと残っており、如何に実用に耐えうるよう丁寧にしっかりと装飾されたのか理解できます。私たちはタイムスリップして過去へ行くことはできませんが、これ一枚だけでも当時の情景や空気感を蘇らせてくれる貴重な存在です。セーブルのアンティークは、例え修復やカケがあったとしても…生き残ってくれているだけで十分に価値があるのです。
商品の情報
カテゴリー | インテリア・住まい・小物 > キッチン/食器 > 食器 |
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |